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愛知県名古屋市東区東桜1丁目10番29号 パークサイドビル栄10階10B号室
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ここでは当相談室の特徴について詳しく説明いたします。
1.幼児の吃音指導について
当相談室ではRASSの理論に基づいた環境調整法が用いられます。
他の言語聴覚士のところで指導を受けたけれども、指導されたという環境調整法の中身は、面談は1回で「吃っても嫌な顔をしないでください」とか「お母さんがゆっくりおちついてしゃべってあげてください」との説明だけで終わった、または「3回面談しました」などと親御さんから報告されることがあります。これ以上の細かな情報が出てこないのは非常に残念です。つまり親御さんに必要な情報が与えられていないことが多いのです。これらの指導のやり方は「環境調整法」という名前は使われていますが、その内容の指導がしっかり行われているとは言い難いものです。残念ながらこのような現状があるのも事実です。このような「環境調整法」という名前であっても中身のないものとは異なり、当相談室では「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」の中の環境調整法を用います。
環境調整法は吃音質問紙で細かく情報を収集し吃音の悪化要因を分析し、その上で言語環境と養育環境の指導を致します。環境調整を行っていく間には、親御さんにとって具体的な疑問もいっぱい出てきます。これらの疑問にも一つひとつお答えしたり説明したりしながら進められます。そしてしばらくの間は親御さんにとっても辛い時期があります。この時こそ親御さんへのサポートが必要であり、実際に行われます。従って親御さんと協同してお子さんの吃音(どもり)の改善への取り組みとなりますので親御さんが孤立してしまうことはありません。環境調整法は年単位で時間が必要です。その間もしっかりとサポートします。
2.学童高学年から成人の吃音の改善には間接法を用います。
当相談室では「声を出して話す練習を含む訓練法(直接法)」は行いません。昔からある話す練習での訓練は欧米でも結局は治らないと認められており、当相談室では正反対の間接法を用います。皆さんは吃音訓練での間接法って何だろうとお思いでしょう。吃音訓練法には大別して直接法と間接法があります。
1)直接法
直接法は声を出して話す練習をしたり、「話すためのテクニック」をつかって、吃音の話す面に出てくる症状(ブロック)を抑え込み、外には出ないようにしたりする方法です。これは簡単に言いますと、声がつまって出てこなくなる(ブロック)を「話すためのテクニック」(工夫)に置き換えることです。簡単に言いますと中核症状(繰り返し、引き伸ばし、ブロック)を二次的症状(話すためのテクニック、工夫)に置き換えていることです。ご自分は恥ずかしさや辛い気持ちから、そして話すことが楽になりたくて症状と闘っているのに、気が付いてみると、正反対にますます恥ずかしく辛くなっているのです。それはブロックと闘い、もがき苦しんできたご自身が体験していることです。
2)間接法
間接法は直接法とは正反対の訓練法です。間接法は発話に現れる症状(発話症状)と格闘することはしません。(ただ、重いと思っている方は駄目な面に注意が向くことが習慣になっていて、ご自分の話し方の良き面にはなかなか気づかないことが多いのですが)いかなる吃音の方も吃らずに健常者と同じ話し方をしている部分があります。しかも自分は重い吃音(どもり)だと思っている方でも問題なく話せている部分の方が多いのです。この問題なく実行できている能力を日常生活場面でも使えるようにしていくのです。
間接法は話すことは健常者と同じ「自然で無意識な発話」に戻っていきます。健常者と同じ行動に近づけば近づくほどブロックは減っていき、そして健常者に戻れば話すことの症状はないのですから、闘う必要もないのです。
進展段階も進展した段階(悪化した段階)から、より初期の段階そして正常域を目指した指導・訓練を行います。そして進展段階を1層から4層に悪化してきた時とは逆に、4層から正常域に向かってさかのぼって行きます。この過程で、苦しさも、辛さも、恥ずかしさも減っていき無くなっていくのです。
恥ずかしさや、辛さや苦しさを増やす訓練法か、それとも苦しさも、辛さも、恥ずかしさも減っていき無くなっていく訓練法のどちらを選びますか?
3)間接法の中の「年表方式のメンタルリハーサル法(M・R法)」を使います。
ご自分がこれから受けるかもしれない吃音の指導・訓練について、どのような内容かを知りたいと思うのは当然です。
当相談室で行う吃音者の苦悩を改善できる「年表方式のメンタルリハーサル法」と「環境調整法」の内容を無料相談や訓練を受ける前に、知ることができます。一般の方むけに分かりやすく書いた本がありますのでこれを読んでいただくだけでも、理解していただけると思います。その上で初回の面談の時はさらに突っ込んだ質問をして理解する方が、ご自分が進む方向を納得して決めることができます。
吃音の指導や訓練を行う上で対応しなければならないことは、色々な側面に及びます。
例えば、「年表方式のメンタルリハーサル法(M・R法)」による訓練の場合でも、発話症状の把握や、吃音の進み具合(どれだけ悪化しているか)や二次的症状(話すためのテクニック)を使うことが訓練なのだとの誤解、そして吃音に対する否定的価値観、強烈な恥ずかしさや話すことへの不安や恐怖感や他にもありますが、これらのことに対応していく必要があります。
環境調整法による指導でも、子供の感情の側面、意思表出の行動、発話行動、発話症状、対人行動の現状と変化の把握や親御さんのサポートなど、行わなければならないことが沢山あります。そのためには十分な時間を取り、理解を得ながら進めなければなりません。当相談室ではこの面への配慮も重要視しています。
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