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こちらでは中学生~成人への対応について紹介いたします。
吃音では中学生以降を成人として扱います。それは改
善していく過程に小学生の吃音と中学生以降の吃音の
間に大きな違いが見られるからです。小学生が第4層か
ら正常になる過程では、第4層→第3層→第2層→第1層
→正常域と進展段階を順番に遡りますが、中学生以降の吃音では第4層→第3層→第2層→正常
域のプロセスをとり、理由は不明ですが第1層の状態を示さないのです。ここが小学生との大き
な違いです。中学生では成人と同じプロセスを取りますので、成人として扱います。
次の内容が含まれた頭の中に描いたイメージ(拮抗
刺激)の中で全ての行動を実行し行動の目的を達成し
ます。
①感情を自由に出すこと
②自分の意志や考えを自由に出すこと
③自然で無意識な発話行動を実行できること
④必要な行動は恐れずに行動できること
①健常者と同じ自然で無意識は発話が少しずつできる
ようになります。裏返して言いますと話すたびに意
識して言葉を出すのだという「発話努力」が必要な
くなります。
②発話に対する恐怖感や不安(予期不安も含む)が無くなっていきます。
③話す場面に対する恐怖感や不安が減少しなくなって
いきます。
④話す場面での緊張が減少し、無くなっていきます。
⑤吃音に対する恥ずかしさがなくなります。(吃音に対する否定的価値観から解放されま
す。)
⑥吃音のことが気にならなくなり、吃音のことは考えもしないで生活ができるようになりま
す。
⑦自分に対して自信が持てるようになります。
⑧正常域に達した段階では自分が吃音者であるという意識(吃音者意識)もなくなります。
上記①から⑧までのことが社会的場面でも達成されます。訓練室内だけ良くても吃音の
方は楽になりません。社会的場面で話す自由を取り戻せてこそ訓練して良かったと言えるので
す。
吃音者であるという意識からも卒業しませんか?
その先に吃音者の辛さや苦しみはありません。
M・R法ではご本人の記憶されている幼児期に体験し
た場面から対応します。困っているのは現在なのだか
ら、現在から対応して欲しいといわれることがありま
すが、現在の問題を解決するためには幼児期の問題か
ら順に対応した方が早道です。たとえ訓練を受ける方
が40歳代であろうと50歳代であろうとも、幼児期から
対応した方が早道です。
人為的な話すためのテクニックは禁止です。今まで吃音の治療方法だと誤解して行ってきた
話すためのテクニックは吃音の二次的症状であり、吃音を悪化させるのですべて禁止です。声
を出しての話す練習も禁止です。
①否定的な感情・情動の反芻の防止
話すことや話す場面を避けている進展段階第4層の吃音の方は、かつて失敗しことや、
吃って嫌な思いが結びついた出来事が、日常の活動中に予告もなく頭に浮かんできて、ま
た嫌な思いとらわれてしまうことが多くあります。1日に30回を超える人もいます。1回
5分間嫌な思いにとらわれ、30回だとすれば1日に150分間は嫌だいやだと思い続け、
悩んでいるのです。
何年もこの辛さに耐えなければならないことは大変苦しいものです。そしてこの悩み続
ける行動が吃音をさらに悪化させる要因の1つでもあるのです。
M・R法で吃音を軽くしようと努力する一方で、この「嫌な思い」を繰り返し味わって
いるのでは「軽くしようとする効果」と「悪化させようとする効果」の差し引きが問題と
なり、下記の場合が起こりえます。
◎「軽くしようとする効果」>「悪化させようとする効果」→ 吃音の軽減
×「軽くしようとする効果」=「悪化させようとする効果」→ 吃音の現状維持
×「軽くしようとする効果」<「悪化させようとする効果」→ 吃音の悪化
× 「悪化させようとする効果のみ」→ 吃音の悪化
では、どうすればよいか?
日常活動時に思い浮かんで来たら、すぐ嫌でもうれしくもない情景に頭の中を直ち
に切り替えましょう。 軽くしようとする効果のあるM・R法を同時に実施し続けますと
、徐々にこの嫌な思いが浮かんでくることが減ってきます。
②だめなことに注目する習慣から抜け出すこと
やはり回避が生じている段階である第4層の吃音の方は、物事のダメな面(否定的な
面)に自動的に注意を向けてしまう行動をしがちです。吃音の改善のためにはこの「ダメ
な面に注目してしまう行動」から習慣的に「良い面に注意が向く行動」に変えていく必要
があります。このことも同時に指導されます。
正常域に戻るまでの訓練期間の平均は3年です。しかし辛かった気持ちが楽になるのは約1年くらいでも可能です。
ある日突然に吃音が改善し楽になるのではなく、徐々に吃音が軽くなりあなた自身も楽
になっていきます。「年表方式のメンタルリハーサル法(M・R法)」では訓練の途中の
段階でも、「話すためのテクニック」を使い吃音の症状と闘っていた時よりは、軽く楽に
なっていきます。
ただし、M・R法は今日やって今日楽になるというような即効性はありませんので、来
週面接があるから何とかして欲しいと言ってくる方もいますが、それは無理です。じっく
り構えることが必要です。
この3年が長いと考えるか、大した長さではないと考えるかは本人次第です。その場そ
の場の事だけをなんとか誤魔化してやり過ごそうとして、症状と格闘して結局は何年たち
ましたか、そして何十年たちましたか? それでも今の貴方の状態があるのです。
これからも同じことをしていくつもりですか? 今あなたが50歳としましょう、平均
寿命まであと30年はあるのです。今、貴方が18歳としましょう。後62年間、つらくて仕
方がないのに、その場限りのことでやって行こうとするのですか? 就職活動や入学試験
の面接など人生の中の大きな出来事や、仕事で話すことから逃れられない場面は必ずやっ
て来ます。逃げ続けてやってきたけれども、追い詰められて「もう逃げられないどうしよ
う」といった窮地に立ってからではなく、これからの何十年という長い生活を考えて、今
から取り組んでみることも重要です。
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料 金 | |
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第2~4回目(指導・訓練) | ¥4,000-(税抜き) |
第5回以降(指導・訓練) | ¥8,000-(税抜き) |
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